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災害時・緊急時の対応

災害はいつおこるか予測できません。北海道でも2018年の胆振東部地震で多くの地域で停電や断水等の被害があったことが記憶に新しいと思います。

いつまた同じような災害がおこるか予測できないからこそ、普段からの備えが重要となります。万が一のために災害時の避難行動について下記にまとめました。

主治医や訪問看護師、地域の保健師などの支援者とも相談しながら下記について確認をしておきましょう。

災害に備えて準備・確認しておくとよいもの

1備蓄品の確認

突然の災害に備え、医療的ケアに必要な物品のチェックリストを作成し、3~10日分くらい用意しておくとよいでしょう。必要な物品は主治医や看護師に確認してもらい、定期的に使用期限を確認しましょう。

備蓄品リスト

2使用している医療機器のバッテリー作動時間

内部バッテリー・外部バッテリーがどのくらいもつか確認しておきましょう。
近くの避難所に電源があるかも確認しておくとよいでしょう。

3災害時の避難先

市町村では緊急避難場所や避難所を指定しています。市町村によってホームページに避難先一覧を掲載しているので、ご自宅から一番近い指定緊急避難場所や指定避難場所を調べておきましょう。

旭川市の場合
  • 指定緊急避難場所(屋内&屋外)とは
    (屋内)洪水等の危険が切迫した場合における一時的に避難する施設。
    (屋外)広域避難場所・指定避難所へ避難する前の中継点で、避難者が一時的に集合し様子を見る場所とし、安全がある程度確保されるスペース。
  • 指定一時避難場所(広域避難場所)とは
    周辺地区から避難者を収容し、市街地火災等から避難者の生命を保護するために必要な面積を有する公園、緑地などのスペース。
  • 指定避難所とは
    災害の危険性があり避難された方々が災害の危険性がなくなるまで滞在する、または災害により自宅が倒壊、焼失等により自宅で生活できない方が一時的に滞在する施設。学校・公民館など。
  • 福祉避難所とは
    定避難所に避難された方のうち、高齢者、障害者(児)、妊産婦、乳幼児など、避難所生活において特別な配慮を必要とする方を受け入れる避難所。
    ※福祉避難所は、旭川市が施設と調整を行い開設するため、避難者の自己判断での直接避難はできません。また、施設の混乱を防ぐために福祉避難所の事前の公表はされていません。

旭川市では災害が発生し、避難しなければならない状況のとき、消防機関や警察、地域の人から避難支援を受けることができます。避難支援を受けるには、災害時の避難に支援を必要とする方の名簿(避難行動要支援者名簿)へ登録を行う必要があります。避難行動要支援の対象者や支援内容は市町村によって異なりますので、お住まいの地域の防災・安全担当課に問い合わせてみましょう。

参考:避難行動要支援者名簿について(旭川市)

4災害時の連絡方法

大規模な災害が発生すると電話回線が混雑して連絡が取れなくなることが想定されます。事前に家族で連絡手段や避難場所について話し合っておくと良いでしょう。

参考:総務省 災害用伝言サービス

避難するときに主治医や訪問看護師にすぐに連絡できるよう、連絡先をまとめておきましょう。

連絡先リスト

5移動手段の確認

避難時にどのような交通手段をとるか確認しておきましょう。

6お子さんの情報

避難が必要となる場合、お子さんと初めて接する支援者に普段のお子さんの様子がわかるよう情報をまとめておきましょう。

医療情報連絡票

災害がおこったら…

1お子さんに変化はないか状態を確認

災害・緊急時は誰もが慌てるものですが、まずは落ち着きましょう。冷静に、お子さんの状態に変化はないかを把握します。お子さんの状態に変化がある場合は、かかりつけの病院に連絡しましょう。

2機器類が正常に作動しているか、停電や断水の有無を確認

 

停電時

人工呼吸器などの機械類が正常に作動しているか、内部バッテリーに切り替わり作動していることを確認し、充電済みの予備の外部バッテリーも確認しましょう。正常に作動していないときは、アンビューバックでゆっくり換気をして、すぐに病院へ連絡します。

在宅酸素を使用している場合、酸素ボンベに切り替え、残量を確認し業者へ連絡をしましょう。
(エア・ウォーター Tel:0166-31-9299)

吸引器は、バッテリーが充電されていれば停電時でも使用できます。

断水時

注入を行っている場合、常温で可のものはそのままシリンジで注入しましょう。

ミルクやソリタ水など作成・加温する水がない場合には、かかりつけの病院などへ相談してみましょう。

3避難所への移動

避難が必要な場合、備蓄品を持って事前に家族内で確認した避難先へ移動しましょう。

緊急時の対応について

お子さんの容態に変化があった場合、その対応について主治医や訪問看護師へ相談したり、緊急受診したりする事態に備えて、連絡先の把握や、病名や医療的ケアの状況などを記録しておきましょう。

連絡先リスト

医療情報連絡票

また、北海道では、夜間におけるお子さんの急な病気やけがなどの際に専任の医師や看護師から症状に応じた適切な助言を受けられる「北海道小児救急電話相談事業」を実施しています。

対象年齢 生後1ヶ月~6歳
受付時間 毎日19:00~翌朝8:00まで
電話番号 #8000(携帯電話、ご家庭のプッシュ回線のみ) 
または 011-232-1599(すべての電話から可

参考:こどもの救急(公益社団法人 日本小児科学会)